医療系

認知症という「病気」に向き合う

 

この超高齢社会

 

避けては通れない高齢者問題、そしてその家族

 

もし身近な人が認知症になったらどうしますか?

 

何かやれることはあるのか

 

どう接すればいいのか

 

 

そんな話です

 

 

 

認知症ともの忘れは違う

 

誰しも年を取れば知的機能が衰え、もの忘れがみられるようになりますが、

これは自然な老化現象の1つです

 

一方、認知症は大脳に明らかな機能的、器質的障害が出現する身体的な疾患です

 

具体的な対比をすると…

 

加齢によるもの忘れは

・体験した事の一部を忘れる(食事で何を食べたか)

・もの忘れをしている自覚がある

悪化はみられない

 

認知症だと

・体験したこと全体を忘れる(食事したこと自体忘れる)

・忘れている自覚がない

悪化がみられる

 

日本では特に高齢化が進むにつれ急増しています

65歳以上では10人に1人、85歳以上では3~4人に1人が認知症になっています

 

認知症とは

 

認知症とは、記憶、学習、判断、計画といった脳の認知機能が脳の障害によって持続性に低下し日常・社会生活に支障をきたす状態の総称

認知症には様々な種類があります

高齢者に起こる認知症のほとんどは加齢による脳の病的な老化に関連するもので、脳実質の編成によって起こる変性性認知症と、脳血管の障害によって起こる脳血管性認知症があります

変性性認知症の代表的なものとしてアルツハイマー型認知症があり、認知症全体の約半数を占めています。他にもレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症もあります

脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血によって起きます

 

症状としては

  • 記憶障害
  • 見当識障害(時間、場所、人物がわからない)
  • 失語・失行・失認(言葉が出ない・入らない、物の使い方がわからない)
  • 遂行機能障害(計画・実行ができない)

などが中心にあり、それらに付随して二次的に不眠・徘徊・幻覚などが起こります

また、行動の記憶は残らず、怒られた、注意された。といった感情は残りやすいので、家族や介護者に厳しくあたったり怒りやすくなるのも特徴です

認知症に対してできること

 

認知症の約半数を占めるアルツハイマー型認知症では記憶を司る海馬を中心とする大脳皮質の萎縮が起こります

根治療法は確立されておらず症状の進行を止めることはできません

塩酸ドネペジル(アリセプト)やガランタミンといった進行を遅らせる薬物治療はあります

 

薬物治療以外にできること

大脳皮質の萎縮は、高齢や病気によって活動量が減ることで急激に進行します

転倒による入院生活を余儀なくされ、寝たきりになり認知症になる。といった症例は多くいます

 

なので基本的に脳トレや何かの活動をし脳に刺激を与えることで、進行を遅らせることは期待できます

重度の認知症になってしまえば改善は期待できませんが、軽度の進行具合であれば活動量を増やしたり脳トレや回想法で改善した!という事例も某医学番組などでも紹介されています

 

認知症にならないために

 

なってからでは遅いですが、やはり最強なのは「予防」

これに勝るものはないです

 

しかし仕事を引退して活動量が大幅に減ったり病気になったり家族と離れたり

 

引き金となることはたくさん潜んでいて

いつのまにかなっていた

なんてこと少なくありません

だからこそ家族や地域とのつながりは重要です

日課や何か没頭できる趣味だったりたくさんの人と交流できるクラブだったり

そういった活動は絶対に用意しておくべきです

 

地域のボランティアセンターだとか公民館の教室、スポーツクラブなど

探せばたくさんあるので

その人にあった活動を提供する、探させることも認知症予防の大きな一歩になります

 

予防もめんどくさいかもしれませんが

認知症になってからのつらい介護よりも

なる前にめんどくさい予防を積み重ねる方が

自分も家族も負担は減ると思います

 

つらい問題。どう向き合うか

 

僕は現在病院で働いているので認知症の患者さんと接することもありますし

介護施設でバイトしていた事もあるので認知症とは向き合ってきました

 

認知症になる本人もつらい。

でも家族や周りの人もとてもつらいものです

 

何度言っても忘れます

脳の病気なので人格が変わったりします

外面はよくても家族や介護者には怒ったりします

 

でも仕方ないんです

そういう病気なので。

 

「前にも言ったじゃん!」「なんでわからないの!」

と、怒ってはいけません

中盤に書いたように、記憶は忘れても、感情は覚えていることがあります

「怒られた・不快になった」は残りやすいので

解決しないうえに関係が悪くなります

 

「そういう病気だから仕方ない」

と納得するしかありません

 

慣れている人は認知症の患者さんに理不尽なことで怒鳴られたりしても

真に受けず「ごめんねごめんね~☆」くらいの軽い感じで受け流しています

 

僕も介護のバイト時代に認知症の利用者さんに寄り添いすぎてたというか干渉しすぎた時があって、その時は無駄に精神を削られた感じがありました

こっちがどれだけ考えて寄り添っても、忘れられる

終わりのない一方通行片思いタイムリープ物語みたいな
(キラキラした感じではない)

さすがにこれは心がもたない

と思って接し方を変えました

 

なので、最低限注意すべきところだけふまえて

あとは適当に楽観的に接するのが精神衛生上いいと思います

 

 

超高齢社会、老老介護、独居老人

この社会で避けられない問題

 

とにかく、早めの予防

これが大事です

 

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